ばいばいShetland
悲報。
結局シェルティには、一頭も会えませんでした…シェルティにまつわるエトセトラを確認する事も出来ませんでした…。
ただしボーダーコリーは発見!それが冒頭の隠し撮り写真笑 この子がまた元気の良い子でねえ〜ご主人がボール投げてくれるの待ってるのよ〜。一丁前に臨戦態勢までとっちゃって、もう、あほ可愛いが爆発!ご主人がボール投げようと腕を動かしただけで、ご主人を信じて真っ直ぐ走り出すわんこ。おっと、ご主人ここでまさかの裏切り!ボールを投げないぞ!しかしわんこは気づかない、走る走る!そしておかしいと思って振り返る!その瞬間に、ご主人投げたァ〜!
もー犬の馬鹿正直さが可愛すぎて罪!
風の吹き荒れる中、ずっとその一部始終を見えなくなるまで眺めていた私。そう、ヒマジン。
朝、しっかりツインルーム料金で支払いを済ませた後、なんと色々あってホスト旦那が車でフェリー乗り場まで送ってくれることに!超ラッキー!なにせ歩いて30分もするもんで。バナナとか入ってるから、さらに重いの。ハチミツとかバナナとかニンニクとかオレガノとか、役に立つのかよく分からないものを持ち歩いてるよ。
さて、10過ぎには荷物も預け終えて、やること終了〜。シェットランド博物館が開くのは12時。フェリーの搭乗時間は17時。
んー…とりあえず、散歩する事に。ベンチを見つけては座って休む。ただ景色を眺めている。青い海…綺麗。
それからまた場所を移動。いつもと違う道を歩いていて、素敵な散歩道を発見!それがボーダーコリーを見つけた場所なのだ。
小高い崖の上にある、ゴルフクラブ。他にも人が入ってたから、私も入ってみた。高いところからの眺めは、また素晴らしい。海が青いよ!しかし波の荒さがはんぱないぜ、おい!こんなに高いところにいるのに、水飛沫がとんでくるからねw いやー死ぬわ。こんな海では泳げない。その前にまず寒い。
ここでまたベンチに座って休憩。おばちゃん通り越して、おばあちゃんだよ。いやしかし絶景だった。カモメがお腹空く時間だったのか、海に何度も突っ込むカモメをひたすら眺めていたよ。あんな荒い海に頭から突っ込んでく…すげえや。
あまりの強風に耐えきれず、早々にそこも去る。時刻は11:30。いい感じの時間。メインストリートを経由して行こう!と、メインストリートを…通ってしまった!見なければ、買う事もなかったのに…!
だってだって…単色じゃない毛糸が欲しかったの…。これはシェットランドで有名なJamiesonさんちの毛糸!
理由を忘れてしまったんだけど、Jamiesonさんは有名な毛糸作る人みたい!なんでだっけな〜編み物の本選んでる時に、名前が出てたんだよな〜。他にももうひとつ似た名前の、シェットランドで人気の毛糸ブランドもあったよ!本当に盛んなんだね。
色の豊富さで言ったら、UradaleよりJamiesonの方が圧倒的に多い!単色だけじゃなくて、混色もあるからね。毛糸の質が全然違うから、そこでもまた好みが出てくるかも。Uradaleのはちょっとケバケバっていうか、ナチュラルさをとてと感じる。質感的にはUradaleが好き。
これがそう!どうしてもやっぱり青とか緑ばっかり買ってしまう…黄色や紅色も可愛かったんだけどね。
値段はUradaleが50グラム3.5ポンド。Jamiesonが50グラム2.5ポンド。こちらも100% pure Shetland wool。なのに安い!
そしてJamiesonは、自分の店舗を持ってるのがすごい!
中心地にあるこのお店は、毛糸もさる事ながら、自家製ウールで編んだ洋服や小物も沢山売ってたよ!可愛かった〜〜。こういうのわかり易くていいよね!布になってみないと、糸の状態では色の感じが掴みきれないから。かくいうこの毛糸も、可愛い貝殻模様のストールが可愛くて買ってしまった!
その貝殻模様がね、どう見ても鍵編みと思ってたんだけど、棒編みなんだって…!えー、あんなのまで棒編みで作れちゃうのかい。すごく透け透けだったよ?(語彙力)
シェットランドはレース編みにも伝統があるらしく(ビクトリア女王に献上したほど)。というのも、シェットランドウールを糸に紡ぐ時に、めちゃめちゃ細く紡いだんだよね。もはや糸並み。それで編んだストールやグローブが、綺麗だなんだってやばい!
買ってしまった後で、若干後悔したけども(2.5ポンドあれば、一食分買えたのに)。まあ買ったものは仕方ない!たった50グラムだけど、何か作れるかな〜!首巻き?ヘアバンド?シェットランドウールだから、よく使うものがいいなあ。でも失敗したくないから、もうちょっと練習してから編みたい。笑
それから博物館!毛糸買っちゃったから、博物館は我慢かなーと思って行ってみたら…なんと無料!!イギリスの大英博物館といい、気前が良すぎないかい!?嬉しいけど、ほんっとに助かるけど!ちなみにトイレも無料!街中に無料トイレがあったこの感動…!
残念ながら、博物館の写真はありませーん!何故かって?パソコンの入った重い荷物を運んでて、疲れちゃったんだよ…!携帯を出して撮ってとか、いちいちやってられない!
博物館は地質学的な話、氷河期からどうやってこの土地が形成されたのかの説明から始まる。ちなみに過去3回ほどシェットランドは地盤沈下による津波が起きてるんだって!(諸説あり)未来にも津波が起こる可能性はゼロじゃないって。まじかい。あとシェットランドは、地質学的にとても勉強になる島なんだって!地層から魚や昔の植物の化石?も発見されたみたい。
それから石器時代からの人々の暮らしの話。どうやらシェットランドは、元々木がない土地だったみたい。だから家は岩を積み上げて作ったし、食器類も石類。矢とか、斧の取っ手とか、木が使われたのは必要最低限。
当時の人々をPictsって呼んでいたんだけど、記憶力の悪い私は、すでにPictsの話をほとんど覚えていません。イカサマできるサイコロが発見された事が強烈だった。人間はかわらねえな!あと彼らは、なんと日本と同じように火葬して骨壷に灰を詰めて埋葬したみたいだよ。
しかし…シェットランドの最初の人類Pictsは、ノルウェーからやってきたヴァイキングに酷い目にあわされるのだ…。文化も家も全て、壊されてしまった。そこにヴァイキングが自分たちの文化を持ち込んだ。追い討ちをかけるように、ノルウェーがシェットランドを支配してしまい、彼らはスカンディナビアのルールによって生きる事になってしまったのじゃ…
だから通りの名前がノルウェー語なんだって!文化が伝わったんじゃなくて、乗っ取りだったわけだ…。そしてその後、最終的にスコットランド領になったシェットランド。
島国だけあって、漁業が一番盛んだったみたい。一時期経済がひどく落ち込んだけど、スコットランドとドイツ相手に魚を売って、なんとかしたらしい。だけど肝心要の船を作るための木が全然なかったから、最初はノルウェーから、後にスコットランドから木材を輸入してたみたい。
だけどそれも、油田の発見によって、スコットランド及びシェットランドの経済状況はがらりと変わったらしい。…ここも油田の恩恵を受けていたのか…。
油田は地球が長年かけて作り出したものなのに、それを掘り出して使うだけの、何のサイクルもない。だけどお金をざくざく生む仕事は、人をダメにすると思う。
それまでシェットランドは、陸では牛中心の農業と、海では魚中心の漁業で、自然のサイクルの中で生きていたのにね。お金と引き換えに、失ったものは何ですか?
…しかし、お金があれば、私はたった60ペニーのパンを買うか買わないか極限まで悩む事もなかったんだ…!あまりの空腹感に、つい買ってしまったパン…!激甘だった…!!
えー…それから…二階には、18世紀からの展示があったよ!このあたりは、あまり興味がなくなっちゃってね。ちなみにウール産業って昔から続くものかと思ったら、あんまり羊出てこず。シェットランドニットが流行ったのは1900年代みたい。
とまあ、なかなかの見応えな博物館だったよ!いやあ…満足!シェットランドの事が深く知れた!ただ不満なのは、博物館でもシェルティのシの字すら見かけなかった事よ…。自分の土地の名前を冠する犬だよ?なぜにスルー?牧羊犬だよ?あんなに可愛いのに…!
それから、フェリーターミナルに向かい、今ふたたびフェリーの中っす。今日は天気が悪くて、かなり揺れるよって船員さんが教えてくれた…。往路のフェリーで船酔いしかけた私には、それは重要な問題である。さっさとご飯食べて寝るに限る!
あ!シェットランドの情報として、なんとこの地域ではスーパーが日曜でも開いてるの!感動!!本屋もやってたし、お土産やさんも、毛糸屋さんもあいてた。博物館だってあいてたし。だから日曜でもやる事沢山あるよ!カフェやレストランも結構あるし、島で小さい町の割に色々と揃っていたよ。
そうだなーシェットランドは…編み物好きな人にお勧めかな!あと地層とかそういうのが好きな人!
シェットランドへのアクセスは、アバディーンからのフェリーのみ。1日1便の夜行フェリーだよ。搭乗料が40ポンドぐらいで、プラス部屋代がかかる。部屋は、リクライニングシートから個室、更には個室のシェアルームまでバリエーション豊か。わたしゃプレミアムリクライニングにしたけど、正直しんどかったな。夜行バスに慣れてる人には十分だと思う。酔い止めあったら良いと思う。
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