農家に憧れる

今の農家にやってきて、約2週間。
仕事はといえば、草むしり.キノコの菌うち.鶏の世話.水やりってとこかな。こうして文字にすると、あんまりやってないな笑 マーケットに出店したり、休みもあったからね!

先週金曜日は一日中草むしりだったけど、小虫がいないからめっちゃ快適だった!ウッドチップの下から生えてくる雑草(主にタンポポ)を抜いたんだけど、まあ力の強いこと!全然根っこが引き抜けない!

しかも…雨降ったあとだからか、みみずが多い!しかも重量級。でかい。めっちゃでかい。きもちわるい。しかし目を離したすきに踏んでしまったら最悪なので、その成り行きを見守る。

ウッドチップが邪魔でなかなか地面に潜れないらしく、穴まで掘ってあげたよ。おはようからおやすみまで手厚いサービス付き。

それにしても気付いたら目の前にいるんだよね、やつら。引き抜いた拍子についてきてるのかと思ったら、タンポポを引っこ抜いた時に近くの地面から現れた。きもちわるかった。危険を察知して出てくるらしい。どうせなら地面の中を移動して逃げてくれればいいのに!

私はみみずに襲いかかられたら勝てない。引き剥がすために触るのも嫌だし、潰すのも絶対に嫌!たとえばゾンビ…えっ。ゾンビっていれたら、予測変換で絵文字でてきた…!

🧟‍♀️
🧟‍♂️

しかも男女!くそう、ゾンビにまでパートナーがいるってのに、私はゾンビ以下か!

ゾンビが蔓延した世界と、攻撃的なみみずが蔓延した世界、どちらがまだ生き残れるかって聞かれたら、ゾンビの世界だと思う。

うん、気持ち悪い話はやめようね。

土曜日はマーケットについていったよ!といっても、ちょっと期待はずれのマーケットだったけど。マーケットっていうより、町の小さなお祭りの出店って感じ。

出店は子供向けのジャンク品や駄菓子を売ってる店が3つほど、それ以外にドライソーセージ屋さん(ノルウェーどこにでもある)、あみぐるみ屋さん、タイ料理屋さんと、私たちのみ。タイ料理屋さんがめっちゃ人気だった。ここで焼きそば売ったら、売れると思う。

かくいう私も買ってしまった。豚串。がっつりと肉食ってやったぜ。そしたら…ちょっと獣臭く感じた。この肉大好きな私が。美味しくないと思ってしまった。肉ってだけで美味しいのに。どうやら2週間のベジ生活で、私の味覚は少し変わったらしい。このままいったら、私もベジタリアンになるかもしれない。いや、でも親子丼や牛丼食べたいから、ベジタリアンにはならない。でもお肉を食べるのは週に2.3回にしてみようかなと思ってる。

このお祭りは湖の湖畔で開催されてて、面白いイベントがあった。手作りのボート(ダンボール製や木製)で滑り台から湖に突っ込んで、少し先にあるフラッグを取るっていうシュールなもの。それがそこそこ盛り上がっていた。

この日はお手伝いの必要はなかったから、待ち時間が長くてね〜。小腹を満たすためにスーパーに寄って見つけた、こちらのチョコレート。

このミルクチョコレートシリーズは友人みんなが絶賛するほど美味しい!ナッツ入り、オレオ入りなどなど色々あるんだけど、ココナッツと悩んだ挙句に今回は苺!ノルウェーといえば苺だもんね、ってことで。これがもう大当たり!!!今まで食べたシリーズの中で、一番美味しかった!フリーズドライされたみたいな苺。ほんのり甘酸っぱい。たまらねえ。2日で食べ切っちゃったから、また買わなければ!ノルウェー出る前に食べたいものが多すぎる〜!

この苺チョコを食べながら、湖畔で本を読む…なんて優雅な休日だろう。うふ。

なんて思ってたら、なにやらチャラチャラした若者たちが大勢現れはじめた。めっちゃエンジンふかしてやってくるオープンカーやゴツい車、ジェットボートをおろす少年たち。君たち絶対学生でしょう。船出するでもなくボートの上でパーティが始まるのが、ノルウェーっぽい。

おうちに帰ったら、いそいそとプレゼント作りを始めたぜ。口下手で恥ずかしがり屋だから感謝をあんまり口に出せない分、手紙やモノで伝えるスタイル。日本といえばの折り紙。画用紙を切って折り折り。
じゃん!くす玉!なかなかうまいんじゃないか?くす玉はおばあちゃんが作るの上手でねえ。小学生の頃の記憶だと思うけど、そのくす玉がとっても綺麗で、教えてもらった気がする。とはいえ覚えてなかったから、ネットで調べて作ったけども!最後のまとめるところが難しくて、割と自己流で強引に…笑  持ってた毛糸をタッセルみたいにして完成!

全然お金かかってないし、しょぼいけど、気持ちを伝えることが一番だよね!

これを作りながら、オスロにいた時は、余裕がなかったなあなんて思い返したり。いろんな人にお世話になったのに、その恩が大きいから、大きい何かでドーンと返したいと思ってた。でも何も出来るような事がなくて、ご飯を奢るとかそんな事しか思いつかなくて、結局うやむやになってしまったのよ…。

感謝の気持ちを伝えるって、シンプルなんだけど、難しい。大きいも小さいもないって分かってるけど、どーんと返したい。

…ちなみに出発は来週だけど完成したのが嬉しくて、すぐ渡しちゃった笑  喜んでくれた!と思う!

ファームライフは、非常にのんびりとしております。ヤギがいるこのファームでは、ホストたちは朝5時に起きて働き始める。山羊の世話、鶏の世話、チーズ作り、ガーデニング。水やりがある日は、20時ぐらいまで働いてる。その後チーズ作り。

それに加えて家事洗濯と子育て。いつも眠そうにしてる。でもとっても幸せそうにもしてる。

農家ってどうしても貧乏っていうイメージがある。貧乏といえば、物がない。でも物がないのが、貧乏じゃなかった。ここには必要なものしかない。だからとっても広くて、ゆったりしている。

それにホストたちは、自分たちの好きなものがわかってると思う。好きなものに囲まれてるから、居心地が良い。物が少ないのに貧乏くさいどころか、超お洒落なロッジみたい。気分は…バリ!そのうちホストに了解をもらって家の写真をお見せできたらいいなあ。

でもキャビンの写真だけでも、そのお洒落さは伝わると思うのよ。

これはまあ私の写真のセンスが悪いんだけど、仕切りの壁が8角形なのお洒落だし、テーブルクロスも素敵でしょ!ホストたちは、お洒落にこだわってる。マンダラガーデンもそう。四角いだけの畑は可愛くないでしょ、って言ってた。

農家がお洒落じゃないなんて誰が言った?農家は、デザイナー!生活も畑も自分好みにデザインしている、アーティストなのだ。

…これは、また名言が生まれてしまったんじゃないか?笑

そういうお洒落視点で、農家を広めていきたいと考え中。フォトジェニックの種はいっぱいあるはず。お洒落.フォトジェニックをキッカケに農家のライフスタイルや自然のことを知っていってほしい。アロマ作りもまず自分で花を摘むところからとか。フィールドに出るようなイベントを作りたい。

それにはまず自分もお洒落にならないとなあと…。センスのなさは私の数ある欠点のひとつ。着れればいいと思ってるからな…。大体私が良いと思うもの、ダサいって言われるし。自分が好きなファッションもよく分からないし。強いて言えば個性的な服装が好きだったけど、個性的は紙一重でダサくなるのだ。お洒落って難しい。センス良くってなに?どうしたらいいの?頭が理系寄りだからセンス良くなるために、色彩の勉強を始めたこともある。そしてすぐ飽きた。色彩を極めれば、センス良くなると思ってた。

話を聞いてると、ホストたちは遊びつくした感がある。若い頃は、毎晩パーティしてたって。笑  だからこその今なのかもしれない。やり尽くすと人って落ち着くとこあるし。

彼らは自然体なんだよね。自分が好きなこと、良いと思うことしかやってない。そんな感じがする。もちろん私の知り得ない大変なことも多いのは大前提として。それでも好きを仕事にして、生活している感がばしばしある。ご近所さんとの関わりも全然なくて、生活が家族単位で完結しているこの村の中で、物足りないどころか、どこまでも手足を伸ばして自由に過ごしている感じがする。

映画館もない、服屋もない、カフェもレストランも何もない。そんな場所だけど、自然は常に変わっているから、生活に飽きることがない。飽きる暇もないといった方がしっくりくるかな?都会の日々のように、ただ時間が目まぐるしく流れて消耗している感じもない。

ちょうどいい。ってのが、一番ぴったりかも。人との距離感、時間の流れが、ちょうど良い。

ここでの3週間の生活は、人生で一番満ち足りた生活かもしれない。

最初は農家なんて絶対ならないと思ってたけど、彼らを見ていたら、農家いいなって思う。農家に憧れる。


あっ、最後にちょっとした私の幸せ聞いて!このあと友人に会いにLarvikへ行って、そこからポーランド経由でドイツに向かうのが一番安いと思ってたの。そしたらLarvikからデンマークに行くフェリーを見つけて、それがたったの30ユーロ!う、うおおおあああ!やすーーーーい!ポーランドの航空券の5分の1…!

(まあオスロからスウェーデン行きのバスなんて10ユーロなんだけど)

デンマークの田舎も気になってたし、楽しみだな〜。ドイツではまた別の友人に会いに行く約束も出来たし。ヨーロッパ旅行、準備とか移動とか考えるといやになるんだけど、楽しみになってきたぞ〜。もうあと10日したら、長らく住んだノルウェーとも暫しのお別れか…しんみり。

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