ファームステイ終了/farm stay is over

3週間に渡るファームステイが、とうとう終わってしまった。次はTelemarkエリアのファームステイが始まるから、乗継のためにオスロで一泊。

1度から30度の世界へ移動。あ、気温ね。暑さの暴力。オスロ暑すぎて脇汗が止まらない。

近くの公園で日光浴。…足が美しくない。まあいいか。本当は久々にビール飲もうと思ったんだけど、Kampenの素敵なカフェでコーヒートニックを買っちゃったから、ビールは我慢。

(たった500円くらいの缶ビールひとつ買えないとはな…とほほ)

ここKampenには、教会があって、中が素朴で綺麗。新しいのかな?ステンドグラスのカラフルさが、たまりませんなー。

さて、トロムソのファーム生活をここで振り返ってみよう!

29歳、はじめてのWWOOF!
期間は5月7日から5月31日まで。
平均気温1度。
仕事は主に種まきと草むしり、家の掃除。
祝日、土日が休み。雨の日も休み。

まずトロムソの寒さに震えた。慄いた。
5月にもなってまだ冬。1度って。
北風吹いてるよ。風が冷たすぎて、耳も足先も感覚なくなるって、真冬かよ!

畑にも雪が少し残ってて、畑仕事は出来ない。だけど、やる事はある。温室での苗木作り!

土をポットにいれて、種まく。これだけ。
1週間でこんなに育つよ!可愛い我が子のよう。だけど、どんな花を咲かせるのか、私は見れないのよね。大きくなれよ!ナンバーワンじゃなくて、オンリーワンだからなっ!

しばらくして雪が解けたら、畑に出て、収穫後の枯れたブロッコリーや野菜たちを引っこ抜く!とにかく!引っこ抜く!これが腰にくる…!

それから鶏糞を土に混ぜるために、溝作り。この溝を一列作るのに1時間。これもめちゃめちゃ腰にくる。あと腕にもくる。このへん小石多すぎて、突っかかるのがつらみ。

気温は低くても、北極圏は太陽が近いのか、すんごく暑い。じりじりくる。焼かれてる。グリルされてる。おかげさまで真っ黒ですわ。半袖でも暑いぐらい。ただ湿気はないから、ひたすらじりじりしてるだけで、日陰は涼しいよ!

大体1日6〜7時間。17時には終わり!
北極圏では5月22日あたりから白夜が始まって、太陽が沈まなくなる。5月7日時点でも、もう夜は来なかった。ずーっと空が明るい。

一度だけピンク色の夕焼けがみれた!3週間もいて、こんなに綺麗な夕焼けがみれたのは、この日だけだったよ。

(3週間のうち、半分は曇りか雨だった気がする。とにかくこの季節雨が多い)

最初のうちは腰痛いし、大変だしで、とんでもないところに来ちまったと思ったね。辛すぎて、全然楽しくない。思ってたのと違う。ってのが、正直な最初の感想。

きっと収穫まで通して経験出来たら、違うんだろう。でも私は現時点でこの地味ーな作業と、真っ茶色の荒涼とした景色しかしらない。

緑が生えてくるわけでもなく、ただただ枯れた野菜を引き抜いていく…。次に繋げるための大事な作業だとは分かっちゃいるけど、5月はお勧めしない。笑

でも一日中明るいトロムソは、一旦雪が溶けると、その後の木々の成長がものすごく早い!5月31日には緑がふさふさに。

うぉー気持ち良いー。

ホストマザーはとても優しい人で、ドライブに連れてってくれたり、街へも送り迎えをしてくれたよ。

失敗しても怒らない。にっこり笑う笑顔が、可愛くてねえ。料理も上手で、ノルウェーの家庭料理から伝統料理まで色々と作ってくれたよ。鯨肉の煮込みや、シチュー、ムースのグリルなんかも。

農業の知識だけじゃなくて、トロムソの生活についても教えてくれる。昔は牛が沢山いて、植物を食べていたから、木は全然なかったんだって。

でも、ここ30年ほどで酪農は稼ぎが少ないからって、牛が激減した。だから今、カルヴォーヤには木があるんだって。

野菜の種の物々交換にも行ったりと、とても素敵な体験が出来た。WWOOFerは私1人だったから、部屋も個室だったしね!快適〜

それから土日が休みだったから、旅行にも行けたよ。1番お勧めされたのはsenjaだったけど(ノルウェーで3番目に大きな島)、遠かったから、近場のsommarøyへ。

ただしトロムソには電車がなくて、バスも土日はほとんど休みだから、車を借りるしか行く手立てがない!

オスロは無理だけど、田舎ならーってことで、勇気を出して運転しちゃった。


チェコ産のシュコーダくん。外車だぜーいぇーリッチ気分〜

意外と右側走るのは間違えないんだけど、どうしてもギアチェンジで左手が空を切る。ウィンカーのかわりにワイパーが動く。

海外運転あるある。

トロムソにはレンタカー屋さんはひとつだけ。私はkayakっていうサイト経由で、budgetというレンタル会社の車をレンタル。1番安いやつで1日34ユーロ。

自動車保険は任意で、18ユーロほど。さらにレンタル時にカウンターで、全額保証の保険を勧められたけど1日250クローネと高いので、入らなくて良いと思う!そんなに大破するほど難しい道ではない。

車を借りたら是非行って欲しいのが、Ersfjord。アシュフィヨルド。亜種じゃないよ普通のフィヨルドだよw

Sommarøyへ行く途中にあって、海沿いにはカフェ兼セレクトショップがあるよ。めちゃめちゃお洒落だったし、ケーキも美味しかった!

漁業用の倉庫を改装したお店で、中の造りが独特なのもまた良し。kvaløya島には、ここしかお洒落なカフェはないんじゃないかな…?

カフェからsommarøyへは、内陸を走るよ。山に雪が残ってるし、川も凍ってたけど、道は凍ってなかったから良かった。

意外と道は2台すれ違うくらいの幅はあるけど、路側帯に寄らないと危ないかも。思ったより狭かった。それから道がぼこぼこしてた。

ノルウェー人はみんなかっ飛ばすけど、避ける場所がたーくさんあるから、慌てず騒がず空き地に避ければ、追い越してってくれるからね。安心。私は60キロでゆっくり走りたい。

じゃん!
青い海に白い砂浜!まさかノルウェーにこんな南国みたいなビーチがあるなんてっ!

遠浅。最高。平和。

諸島とまではいかないけど、小さな無人島が点在してるから、sommarøyのビーチは波が穏やか。その向こうは荒れ狂ってんだけども笑

10分ごとに天気が変わるもんで、行くならやっぱり天候の落ち着く夏だね!笑

Sommarøyにもカフェがあったから、そこで休めるよ!なんと30クローネでコーヒーが2杯飲めちゃう。最高。

Ersfjordから大体1時間ほど。車が少ないからお勧めだよ。カヌーレンタルもあった。カヌーで近くの小島に行くのかー探検みたいですごく楽しそう!

どの小島も、ぽっかり空いた口みたいな白い砂浜があってね。分かる人には、分かると思うんだけど…その景色はまさにビサイド村!リアルビサイド!脳内であのテーマ曲が流れる〜口笛だれか吹いて〜とんでいくから(私は吹けない)

ホテルもあるけど、予約取れなかったから、airbnbを利用して宿泊。あっぶねー。

夜はおさんぽ。暗くならないから、何時まででも散歩が出来て最高だ。

曲がり道が多いから、ついつい、"あの角の向こうには何があるんだろう"って、歩き過ぎちゃったぜ。途中で道からおりて、海岸に出てみたり。そこで小さなヒレを見た。アザラシか、でかい魚か、人魚か…。

次の日は雨の中ハイキング!

凍えた。まじで寒かった。風強いし雨降ってるし、こちとら防水未加工なんじゃ!

でも景色はかっこよかった!霧が出てフィヨルドは見えなかったけど、やっぱりノルウェーの山って全然違って面白い。岩山。

頂上付近は湿地帯が広がっていて、透明な沼の多いこと。ただちゃんと道が用意されてるから、そこを歩けば問題なし!

アップダウンは全然なく、土の道をずっと歩くだけだから超初心者向け。それで綺麗なフィヨルドが見える(天気が良ければ)から、お勧めだよ。

私たちがのぼったのは、このサイトの4番!

駐車場は大きくなくて、最大8台くらいかなあ?"P"のサインがあるわけでも、ハイキングコースの看板があるわけでもないから見落としがちかも。

残念ながら天気には恵まれなかったけど、雨は雨でこんな良いこともある。

綺麗な虹!

時間をのんびり使ったゆったりドライブ旅行めっちゃ楽しかった。

Airbnbで泊まった家のホストファミリーもすごく良い人だったし。自然の中での生活の話をしてくれたよ。

まるで映画のワンシーンみたいなホストマザーの喋り方と顔が忘れられない。録画してNHKで流したいくらいだわ!

というわけで、トロムソのファームステイは大満足!また9月に戻る予定。収穫期の頃にね!その頃はオーロラも綺麗に見えるはず。まさかこの私が同じ場所に2度行く事になるとはね。(沢山新しいものを見たいから、基本的に2度は行かないタイプ)

私の悪いところなんだけど、やっている時はついつい文句を垂れがち。あとから思い返すと、良い経験をさせてもらってたのに、文句ばっかりで楽しんでなかったのが勿体ないなって。

常に感謝しながら過ごすってなんて難しいことなんだ。ついつい自分を優先してしまう。苦手だからって料理も逃げ続けたし…。

もっとちゃんと感謝をして、前向きにやっていこう。今日こうして生きてるだけで、十分幸せなんだから。苦労は糧になる!

明日から本気のファームステイが始まる…毎日筋肉痛になるだろうな。1日の終わりに感謝をしながら、苦手な料理にも挑戦していこう。

ノルウェー生活、ほんとの最後。3週間、楽しもう。

I will write this article later!


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