民族学が好き / I like ethnology

English is below.

今日はホストマザーお勧めの、トロムソ大学博物館にやってきた。

天気悪いし(5月のトロムソは季節の変わり目で、ぐずついた天気が多い…緑もまだ咲いてないので、トロムソ観光するなら6月以降がお勧め)、ずっと家にいようと思っていたけど。

ホストマザーが、これから街に行くから、一緒に乗って行く?と。

天気が悪い日の私は腰が重い。
出来ることなら家でごろごろしていたい。
でも昨日も一日中家にいたし、ずっと映画観てるのも勿体無いしということで、出掛けることに。

外まじ寒っっ。
着込みすぎたかな?と思ったけど、全然足らん。さすが北極圏。寒っっ。

博物館は楽しかった。来て良かった。
(こうなることは分かっていた)
もともと、美術館博物館大好き。

それにしても、英語では美術館も博物館もmuseunって言うのに、なぜ日本語では分かれているんだろう?

そもそも博っていう字は、博識や博学とか、どうも頭良さそうなイメージがあるけど、どうして博なんだろう?

気になったから調べてみたら、その答えがなかなか面白い。

簡単に言えば、博とは、"広い"ことを意味するらしい。

幅広い知識を持つから、博識。
美術のみだけでなく、歴史や自然など幅広い分野の展示をしているから博物館。

ふむ…納豆!
あ、間違えた。納得!

(リンクが貼れなかったので、気になる人はコピペしてね▶︎ https://ichigoichina.jp/kanji/12/博)

博物館の面白かった展示を、少しだけ紹介しちゃおう。

私のベスト展示がこちら!
わかる?
ホットドッグを掠め取るカモメの展示。

これを見た時の、私の衝撃。
これが展示になるってどうなの。
現代病ならぬ、現代社会問題。

鳥によるゴミ漁り。
いつかカモメは、魚を捕ることを、忘れてしまうのでは…?

ちなみにその手前には、白熊の展示。
地球温暖化で、白熊の生息地の氷が急速に減ってしまい、2050年までに白熊の生息数は3分の2減るだろうと予想されている。

そんな展示のあとの、かもめ。
…。

2階には、ノルウェーの北方民族"サーミ"の、常設展がふたつ。

タイトルにも書いたけど、私は民族学が好き。というか、過去の人々の暮らしを見るのが好き。

長い歴史の中でも、お気に入りは縄文時代!
自然にあるもので、なんでも作ってしまうその知恵が凄すぎて。

(私があほすぎるのかもしれない)

今でも忘れられないのが、縄文時代の人々も、燻製器を持っていたこと!

正確には器ではないんだけど。
地面に穴掘って、トンネル状にして、トンネルの片方の端にお肉を置く。その反対側では火を起こす。そして火の上の穴を塞いでしまえば、煙はお肉を通り越して、お肉の上の穴から出て行く寸法よ!

言われてみれば、これほどシンプルなものはないというか、誰でも思いつくかもしれない。

でも燻製機ってものがある現代の中、機械を使わずにどうやって作ろうか考えると、意外と難しかったりすると思う。

どうやって燻製しようかじゃなくて、どうやって燻製機を作ったらいいのかと考えてしまう私なのでした。

ここで、話を博物館に戻そう。
じゃん!石器時代のサーミが使っていた罠。

私これ見た。アイヌの漫画で。
(ゴールデンカムイ面白いよ)

やっぱり人類は人類なんだ。
今でこそ、国によって国民性も考え方も違っているけれど、原初の人類、みな考えることは同じってね。

(もしくは、どちらかがその技術を輸入したのか…?それを調べるモチベーションはない)

写真中央下にご注目。
わっぱめし!昔のお弁当箱!
(サーミが弁当箱として使っていたかは定かではない)
こんなとこでお目にかかるとは。

それにしても、サーミの人々ってお洒落だよね。カラフルな色遣いで、ちょっとした小物にも一手間加えてるし。

サーミの洋服もとってもカラフル。
(撮り忘れた)

そこが縄文時代の日本人との決定的な違い。
なぜサーミはカラフルなのか?って考えた時に、まず思い付いたのは目立つためってこと。

1年の半分以上は雪に覆われているだろう北極圏。真っ白い世界の中でも目立って分かりやすいように、カラフルにしたのでは?

海岸沿いの漁師の家が軒並み赤いように。

雪の全然積もらないだろう関東平野では、目立つ必要はない。どころか、自然に紛れて獲物から姿を隠す必要がある。と思えば、カラフルにする必要はない。

だけど、日本の北方民族アイヌは、結構カラフル。やっぱり雪国だから?

アイヌとサーミの暮らしはよく似てると思う。(といってもアイヌの事は全然知らないんだけど)

ああ…北海道行きたい。

その他サーミの暮らしで面白いのが、家の中での座り位置。

日本では家の中央に火を置く。
それを上座、下座と順番に囲む。

サーミは火を真ん中に置いて、空間を縦に2つに割る。
そして右側に男性、左側に女性が座る(時代や住居ごとにまた変わってくるけど)
家の形は同じなんだけどね〜不思議。

展示の仕方も面白かった。

これは現代使われている道具たち。
この扉を開けると、その下に石器時代に使われていた道具が置かれている。
これは、どれのことか分かるかな?

正解は…

フライパン!

フライパンの扉を開けた事は自分でも分かってたんだけど、まな板かと一瞬おもっちゃったよ。でも私だけじゃないはず。

これに肉を並べて焼いたのか…。

石は調理器具や狩猟道具として、欠かせなかったけど、暖房器具としても重宝されたよ。

特に火で焼いた石は、ゆっくりとその熱を解放するんだって。ほほう…。

サーミの人々の主食は、鯨、アザラシ、トナカイ。そのどれもが皮から肉、内臓に至るまで全部使われた。何一つ無駄にしないその精神が素晴らしい。

ただひとつ不思議に思ったのが、サーミのキリスト教に関する展示はあったけど、自然崇拝をしていたような展示はなかった。

全部ノルウェー語だったから見逃した可能性もあるけど。

アイヌはあらゆるものには魂があり、カムイという存在を信じていた。自然のあらゆるものに感謝して、色々な儀式もあった。

一方で、サーミが自然に対する儀式をしていたのかは博物館では分からなかった。でもノルウェーでは自然崇拝はしないような気がする。自然崇拝に繋がるような行事もないし。

不思議だー。
日本の方が自然崇拝も多く、行事も多いのに、自然と生活を切り離しちゃったんだなあ…

都会って異世界。
自然と真逆の存在だよね。
全てがコントロールされていて、予想外の事は起きない。起こさない。

とはいえ私は都会も好き。

民族といえば、かつて東北の民についても調べた事がある。蝦夷っていわれる民族について。

東北は砂鉄がよくとれて、山や森林も多いから、武器は沢山作れるし、馬も強いのがよく育ったんだって。だから自ずと蝦夷一族は強大になって、大和朝廷が手を焼いたらしい。

それでも最後は蝦夷のリーダーが騙されて殺されちゃうんだけど…。

だから東北の民は、まつろわぬ者って言われてたんだって!

さらにその後、東北を盛り上げたのが、金色堂をはじめ有名な仏閣を建てた藤原一族!

お金持ちだったから、そのお金ですごい仏閣を建てたり、経典を買う事で、世界の勉強熱心な著名人たちを集めた藤原氏。

鎌倉幕府もなかなか手を出せないほど、強い一族になったという話がある。

最後には、父親の言い付けを守らなかった息子のせいで、幕府に敗れるんだけどね…。源義経を、頼朝に売り渡したせいで…。

お金を貯め続けるんじゃなく、投資して、見事に力を手に入れた藤原三代は賢かった。見習いたい。

ああ…平泉行きたい。
最高にピースフル。
でも交通手段、なさすぎ。

話が逸れまくったけど、博物館面白かったのでお勧め!キッズが多いけど、大人もちらほらいたし。

ゆっくり見ても、2時間あれば十分かな。日本人観光客多いのか、一部のパンフレットや本が日本語だったのには驚き。

さてさて、ブログを書いたら、サイトをもうちょっと改装したい。今は私の言いたい事を伝えるばかりの一方通行だから、問い合わせフォームと、みんなのお勧め本を投稿できる掲示板も設置しい。

誰でも参加できるサイトにしたい。
面白い話も聞きたいから、旅行記を載せれるようなページも作れたらいいんだけど…。

うまくいったらいいな〜

…にしても、掲示板て言い方、もう古い?
BBSとか通じるかな?


p.s.
ここに来てから編み始めた靴下がついに完成したの!初心者にしては上出来!でかいけど。

しかも毛糸が足りなくて、片方しか編めず笑
そのうち同じ毛糸を見つけたら、もう片方も完成させたい。トロムソにはなかったんだけどね…とほほ。

それにしても、手作りはいいものだけど、この材料費と編むのにかかった時間を考えると、生産性が低い…。

7時間以上かけて、一足。時給換算して、この靴下にかけたお金は7000円以上。もっと上手になったら、もっと早いけど。

そう考えたら、手編み製品が高いのは、当然のことなのだと実感。そこには材料費と、生産者の時間が詰まってるんだもんね。

次はホストマザーへのプレゼントで、ハンドウォーマーに挑戦だ!ハンドウォーマーの方が簡単そう。

さて、英語でも頑張って書いてみよう。

…ブログこそ、生産性何もないんだけどね。これで稼いでるわけでもなし。ブログ書くのに、2時間以上かかるし(実は)。

でも趣味って生産性じゃないからね!

Hmm... it’s difficult to translate prior words in English... but I try!

I went to Tromsø museum today.
I really like ethology, especially about the life in Stone Age period.

They were very clever. They could invent a lot of things by cray and stones, natural materials.

What I was most impressed was that people smoked meats using holes under the ground!

If someone asked me to smoke something, I would think how to make a smoking machine. Not how to smoke it.

So I was interested in Sami’s knowledge.
I found some similarities between Ainu, Japanese tribal lived in north japan, and Sami.

I think that’s because both of them lived in a cold area.

They used same traps to get animals for eat. They had colorful clothes to be outstanding in snow. They used every parts of animal not only for eating.

The most impressing thing is that people lived in the almost same way even though they were very far apart.

Nowadays people in each countries have their own characteristics. Depends on the environment. So that people has different thinking.

But we’re the same at the beginning. I felt like human being was just a kind of animals on the earth.

Since then, we improved our life in both good and bad ways.

It’s very interesting.

I also found a different between these two tribals. 

Ainu has nature worship.
(I’m not sure if this is a right word)

Ainu believed that every thing, lives have spirits and there were several gods. So they held ceremonies to pray to the nature and spirits.

According to the website, Ainu held a ceremony to return bears’ spirits back to the god’s world. When items such as dishes and kitchen items were broken, they pray and show thanks. Then throw those away.

They always show Thank to everything which help their life.

It’s similar to the thoughts of Shinto, I think.

But I didn’t find any exhibits which shows if Sami has nature worship. I’m sure Norwegian respects the nature. But I think a way of respect is a bit different.

Even though we had nature worship in the past, Some Japanese don’t care about the nature anymore. Especially in the big city where people control the nature.

No irregular things happen in the city. Everything is controlled and regulated for convenience.

Some are afraid that irregular things happen and lose controls. They don’t know how react when it happens maybe.

But it’s unnatural.
We must learn one by one and live with irregulars. We can manage if we use the knowledge from the past up to now.

Don’t repeat same mistakes is that most important. Convenient things is enough now. Making new things does not mean improving.

In the museum, there’s interesting question.

My answer is no.

My answer is majority.
This is interesting.

One more thing I was impressed was that people used fried stone as a heating machine. It released its warmth slowly. How clever!

One day I will try to fry stones and put those in a tent! Carefully.

There’s another tribal called Emishi in north-east japan. They had plenty amount of irons and good soils. So that they had strong weapons and horses.

They wanted to keep their land so fought against emperor. The emperor found difficulties so it’s not easy to occupy them.

(Emishi is a model of Ashitaka in Princess Mononoke. I am very impressed that Hayao Miyazaki knows well about many different kinds of things and countries)

Well, I really enjoyed this museum!


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