Wwoof体験⒈

さてさて、みなさま、こんにちは。

ようこそ。私の気取ったホームページへ笑


シンプルでお洒落を目指したサイト、ELEMENTS。

このサイトの真の目的は、人と自然の架け橋となること。

そうね、例えば。


消費者と食物(農業)

観光客と観光資源

人間と地球


この二つの関わりを、自分の見聞に基づいて、

シンプルかつお洒落に伝えたい。


・・・が、なにぶん、私があんまりお洒落な人間じゃないので

そこはまあご理解ご容赦のほど、よろしくお願いします。笑


た だ し!


シンプルかつお洒落は、主に、サイトのお話。

このブログでは、ワタクシ、好き勝手に書かせていただきまっす!

その方が気楽だから



記念すべきブログ1回目は・・・

今まさに体験中のWwoofについてだよーん。


Wwoofとは?
人手の欲しい牧場・農場と、滞在費&食費を浮かしたい人
リアルな生産現場で働きたい人のマッチングサイトである。

ーこあき辞典よりー


私が今おりますのは、北の大地、憧れの北欧。

ノルウェー、でござんす。


Wwoofをしたいと思ったキッカケは、食と農の関係に興味を持ったから。

何故そこに興味を持ったのかは、只今準備中の「STORY仮」で、熱く語るので暫しお待ちを。


何故ノルウェーかというと、

・ワーホリ協定を結んでいる国

・まだ行ったことない国

・あまり人が行かないマイナーな国

の中で、一番興味があったのがノルウェーだったから。


結果的に、ノルウェーが環境大国だったのも理由の一つ。

あとは自然好きとしては、ハイキング天国であるノルウェーに行かない手はないと。



さて、農場生活を5月から始めるつもりで、実際に探し始めたのが、4月初旬。

はい、遅い。笑

気になる所は、もう予約がいっぱいでした。

(ばかもーん!)


しーかたがないので、どーこでもいーか。

(ヤギの郵便屋さんの歌に合わせて読んでね↑)

って事で、、、

Wwoofには足跡機能があるのか、ちらっと内容を確認した農場から「うちに来ませんか?以前、日本人来たことありますよ」と連絡が来たので、そこに行く事に。


私がずっと行きたかった、北極圏のトロムソにあるというので、

「じゃ、お世話になりまーす!」と即決。



かくして、今、トロムソでこれを書いている訳です。


ここはノルウェー人のおばちゃんが一人でやってる野菜とハーブの小規模農家。

スーパーには出荷しておらず、近隣の農家と協力して、地元の人たちに箱詰め野菜を販売・郵送。

卸会社を通すと、取り分が少なくなるから、直接消費者に売ってるんだって。


土地は親から譲り受けたもので、たった一人でやるには、ちょいと広すぎる。

(Wwoofで支えてるんだろうか?)

農家歴は4年で、まだ試行錯誤を続けている印象。

本人が言うには、定年前は農業計画のアドバイザーをしていたらしい。



ただいま5月初旬。

トロムソには、まだまだ雪が残っております。

完全に事前準備不足・・・!


2週間前に畑の雪が溶けたばかりということで・・・

畑には収穫後の枯れた野菜しかなく、土はまだぬかるんでいる。


よって、やる事があんまりない。

採れたて野菜なんて、もちろん食べれない。


畑に緑はなく、閑散とした茶色が目立つ・・・。

嗚呼・・・時期間違えた・・・。


ハイシーズンには9人ものwwooferが集まるというトロムソの農場ですが、今現在、私のみ。

ホストマザーとの二人暮らし。

あゝ・・・



本日、農場生活2日目。



昨日は畑の説明が主。

今日の仕事はまず、収穫後に取り残されたブロッコリーを引き抜く事。

ひたすら手で抜いて、バケツに溜まったら、海藻が敷き詰められた捨て場にひたすら捨てる。

海藻と土を混ぜると、ミミズみたいな虫が沢山増えて、良い土になるそうな。


warmとwormを聞き間違えて、土を鷲掴みにし「あーあったかいねー!」と言った後で、虫に気づいて絶句したのは、今となっては良き思い出。


仕事は、結論から言って・・・

思ったほど気持ちよくないし、楽しくない!


誤解も炎上も恐れず、率直な意見はまずそれ!

4時間、延々と黙々と、ブロッコリーを引き抜いていく。


顔をあげればそこには美しい景色が広がっているんだけど、収穫後に取り残されたブロッコリーを引き抜きながら、私が何を考えたと思う?


「楽して野菜を食べたい。

 野菜を買って食べたい。」

(農家体験を好んでやってる人の台詞とは思えませんな!)


だけど、それは同時に、心の底から本心で農家さんを尊敬した瞬間でもある。


こんなに過酷な仕事を、私たちの食べ物を作るために、やってくれている人がいる!

野菜がなければ生きていけない人間のために。

こんなに痛くてしんどい思いをしながら、野菜を育ててくれている人がいる!

なんてありがたい事だろうか。。。


こんなに大変な仕事が安月給なんて、どうかしてるぜ!

とつくづく思った。

農家がいなくなったら、サプリと点滴しか残らないっていうのに!



ブロッコリーを引き抜き終わったら、畝を覆っていたビニールシートをひっぺがす作業がスタート。


この農場は海沿いで風がものすごく強く、ビニールシートが飛ばないように石で固定してある。その石の数が半端じゃない。


東京のコンビニかと思うぐらい、数歩歩いたらそこにいる石、石、石。コンビニよりしつこいわ!その石をどかしながら、ビニールシートを丸めていく。

しかし敵は石だけではない。


う ◯ こ!!!

(グーグルアフェリエイトに登録したいから、伏字で勘弁してね)


トナカイとグースのプー(英語でう◯こという意味)が、そこら中にあるじゃないか!

午前の作業中も、4頭のトナカイが呑気に私の目の前を通り過ぎ、畑のすぐそばで日光浴。


動物園以外でトナカイ見たの初めて。

見たときは鹿だと思ってた。

今ブログを書いてて「あれ?もしかしてトナカイ?」と思って調べたら、トナカイだった。

「エゾシカに似てるな〜」って思ったから、てっきり鹿かと。。。

(※調べたらエゾシカが私の想像と全然違った)


自然大好きだけど、実は動物も植物も全然わかんない。


このビニールシートは比較的楽だった。

問題はこの後だったのじゃ。。。



畝に鶏糞を埋めるための、溝を掘る。


たまらん!しんどい!腰にくる!

海外流なのか?シャベルのような鍬で畝の真ん中に溝を作っていくんだけど、この畑、小石が多くて引っかかる。だから力がいる。力を入れると、腰にくる。


力を入れないと、鍬があらぬ方向に進み、溝を作るどころか畝が崩壊する。

ちょっと進んでは休んで、ちょっと進んでは休んで・・・

腰の痛みって本当に人のやる気を奪うのよね。。。


青い空、青い海、白い山々を見ても、疲れは吹っ飛ばなかったよ・・・。

あゝ散歩行きたい・・・と、思っていたよ・・・。


それでもなんとか気合いで終わらせて、鶏糞を撒き、土をならして準備終了!



次はいよいよ種まきだよ!

この畝ではブロッコリーを育てていたから、次に植えるのは、アブラナ科アブラナ属以外の野菜。ブロッコリーの仲間以外。


何故またブロッコリーではダメなのか?
同じ野菜やその仲間をまた植えてしまうと、ブロッコリーに引き寄せられた虫や菌たちが、喜んで新しい仲間を食べてしまうから。
違う仲間を植えれば虫たちは興味を失い、そこから離れていって、病気の伝染や、根食いを止められるのだ。

ーこあき辞典よりー


そこで選ばれたのが、ニンジンさん!

ニンジンにも種の時代があったんだね・・・。

とてもオーソドックスな機械を使って種を蒔いたよ。

ホストマザーが。

(私もそれがよかったな〜)


さて。畝をならしながら、私が考えていた事は何でしょうか?

正解は・・・


私が苦労して埋めたニンジン、粗末にしたら許さん・・・!


でした。

種を撒くまでに、何と手間のかかること!

撒いてからも大変だっていうのに、初っ端からこれかい。


こうして作られたニンジンを、簡単に捨てるような人には売りたくない。

可愛がって、美味しく食べてくれる人に食べて欲しい。

なんて生産者は消費者を選べないんだけど。

これからはニンジンをただの野菜だと思わずに、手塩をかけて育てられた可愛い娘さんだと思って食べることにしようと思います。


そう思ったら、野菜に愛着が湧いたよ。


愛着が湧けば、人はそれをもっと大事にするだろうか。

んん・・・これは何かが掴めたような気がするぞ!



こうして、私の2日目は終了しました。



ちなみに、この日の夜、晩御飯は私が作ったのだ。

鮭のホイル焼きバター醤油味。

これだけはレシピがなくても作れる私の唯一の得意料理。

全部切って乗せてオーブンに入れるだけ笑


本当に私は料理が大の苦手で、レシピを見ても失敗する。

食べるのは自分だから、失敗しても別に気にしない。

そして上達もしない。


それがここにきて、まさか人に振舞うことになろうとは。

しかも私の万能アイテム、めんつゆがないだなんて・・・!

昨日さらっと「明日何作るか考えた?」って言われた時から、

何を作ったらいいのか、考えることが本当にストレスで・・・。


結果、シャケのホイル焼きが美味しくできたから良かったものの。。。


Wwoofの紹介文には「晩御飯は作るけど、手伝ってくれたら嬉しい」しか書いてなかったのに。だから洗い物はめっちゃ手伝ってたのに。。

BOOOO


(しかもサーモンを多めに買ってきて、「これは次回の寿司用も兼ねてるの」って。

 あれれ?私寿司作るよって言った?寿司のすの字も出してないのに。。。

 とほほ・・・ノルウェー北部のおば&おじちゃんあるあるだ)


でも料理、喜んでくれたから良かった。

それに色んな農家から遥々やってきた野菜たちを料理するのは、ちょっと楽しかった。

どんな人が育てたんでしょうね!


これだけでもWwoofした甲斐が、あったというものよね。


正直Wwoofに求めていたのは、生き甲斐のようなものだったのです。

生きるために必要な野菜を育てる。

身体を使って働く。

自然の中に身を置いて働く。

生きるために働きたい。


そんな憧れを抱いて始めたWwoof。

現実はそんなに甘くないってね。


これから芽が出て、どんどん育って、プリップリの野菜を収穫して、採れたてを食べた時に、私はやってて良かったと思うんだろう。達成感を感じるんだろう。


残念ながら私がここにいるのは、5月末まで。

私の可愛いニンジンたちが、どこまで育つかはわからない。

でもあと3週間、この先、私にどんな変化があるのか。

それが楽しみ。


あと、もう一つ。別の楽しみがある。

それは、私の体重がどこまで落ちるか笑

ここに来てからめっちゃ働くし、ご飯の量は減ったしで痩せる事間違いなし!



◉今日のホストマザー談◉

ノルウェーでは山で羊や牛を飼う。

動物たちが山の草を食べるおかげで、植物は適度な空間と明るさを保つ。

そこに人々は道を作り、ハイキングを楽しむ。


動物を山で飼うのをやめたら、植物はどんどん生い茂り、山に人が入ることはできなくなるだろう。



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